【専門家に聞いてみた】わかりにくい絵画の買取相場を調べる方法

絵画の買取りは、実は相場を出すのがとても難しいジャンル。誰の作品か、どの年代に描かれたものか、絵画の状態は良好か、付属品は揃っているかなど、査定の基準が多岐にわたっているため、「この作家の作品なら○○円」「このサイズなら○○円」などと、一概には言うことができないのです。

絵画の買取相場を調べる唯一の方法

では絵画の買取相場を知るためには、どうしたら良いのでしょうか。その答えはたった1つ。実際に買取り業者に査定を依頼してみるしか方法がありません。

そもそも、絵画の価格は時価となります。作者や描かれた年代、モチーフ、絵画の状態から、「その作品を求める人がどれくらいいるか」で、その作品の価値が決まるというわけです。

買取り業者は、絵画に関するあらゆることを熟知しています。また、買い取った絵画を再販するためのネットワークを持っているので、需要やトレンドももちろん心得ており、その知識や情報を駆使して査定を行います。

ネット上にある買取り実績の価格はあくまで“実績”でしかなく、その価格で必ず売却できるわけではないので要注意。お手持ちの絵画が、現在どれくらいの需要があるのか、一体いくらで売却できるのか、正確な買取り相場を知るためには、まず査定依頼をしてみましょう!

高額買取りが期待できる絵画とは

高額買取が期待できる絵画には、いくつか特徴があります。お手持ちの絵画が以下の特徴に当てはまっているかどうか、チェックしてみてください。

1. 有名作家の作品

ピカソやシャガールなど、有名画家の作品は高額買取が期待できます。というのも、有名画家の作品は、セカンドマーケット(二次市場)と呼ばれるオークションで売買される流通価値があるから。

絵画の査定は、「セカンドマーケットでどれだけ需要があるか」が大きな判断基準となります。世界中にコレクターがいる有名画家の作品の需要が多いことは、言うまでもありません。

しかし、作者不明や無名作家の作品であっても、場合によっては驚くほどの高値がつくこともあります。「誰の作品かわからないから」と諦めずに、一度査定に出してみると良いかもしれません。

2. 古い年代の作品

絵画は、新しいものよりも古いものの方が、高額買取が期待できます。なぜなら、古い作品の方が希少性が高いから。200年前に描かれた作品よりも、500年前に描かれた作品の方が、現存している数は当然少なく、希少性が高いということになります。

しかし、古い作品の方が価値が高いからといって、売却時期を先延ばしにしていると、状態が悪くなり価値が下がってしまいます。古い年代の作品ということはもちろん、綺麗な状態で保存されているということも、高額買取のための大切な条件。売却をお考えであれば、早めの査定依頼をおすすめします。

3. 保存状態が綺麗な作品

これは、絵画はもちろん全ての買取りにいえることですが、保存状態が良いほど査定額は上がります。

絵画は飾られていた場所や保管されていた場所によって、シミが出る、亀裂が入るなどの劣化が考えられます。また紫外線の影響で絵の具の色が褪せてしまう場合も。売買を行うためには修復が必要になるので、査定金額はその分マイナスになってしまいます。

有名作家の作品の場合、多少劣化していても高値で買い取ってもらえることもあります。状態が悪いからといって処分してしまうのではなく、一度業者に相談してみましょう。

保管の際は、湿気が少なく、直射日光の当たらない場所に保管しましょう。ずっと同じ場所にしまい込まず、定期的に外気に触れさせると劣化を防ぐことができます。またカバーのついていない作品、特に油彩画は汚れがつきやすいので、チリやホコリなどは頻繁にチェックするようにしましょう。

例え劣化が目立ってしまっていても、自己流の修復は大変危険です。余計に状態を悪くしてしまい、買取りができなくなってしまうこともあるので、そのままの状態で査定依頼をしてみてくださいね。

 

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