【専門家に聞いてみた】絵画や美術品を高価で買取りしてもらうためのマル秘アドバイス

実際に査定や買取りにあたる鑑定士さんに聞いてみました!プロの「目利きどころ」に合わせたアドバイスをこのページではご紹介します。

箱や鑑定書、保証書、作品資料などの付属品は残しておきましょう!

買取業者もお客さまから作品を買い取り、次のお客さまに販売することでビジネスとして成り立っています。箱や鑑定書、保証書があったほうが、次のお客さんにより高く売りやすい=高く買い取れるということになります。

特に高額買取りが期待できる著名作家には、鑑定機関による鑑定書がついているかいないかで、買取額が大きく変わってきます。鑑定書がある場合は必ず保管しておきましょう(主な鑑定機関:東京美術俱楽部、日本洋画商協同組合、作家の遺族や財団など)。

査定前に拭き掃除をするなど、できるだけ綺麗な状態にしておきましょう!

メールやLINEで画像を添付して査定依頼をする際に、できるだけ綺麗な状態で送るほうが査定額はプラスになる可能性があります。ガラスが汚れて絵が曇ったような状態では、作品が色褪せしてしまった、ヤケてしまっているという判断をされ、本来の評価よりも下がってしまい、損をすることがあります。

査定をする鑑定士も人間なので、綺麗な状態のほうが少し高く値段をつけてもいいかな、という気持ちになるものです。綺麗にして送り出してあげると、作品も喜びますよ!

費用の負担について必ず事前に確認しましょう!

絵画や美術品を売るときに、査定額は最も重要な要素と言えますが、事前に確認しておきたいのが売り手側の費用の負担があるかないかです。送料、出張料、鑑定書の登録費用などの費用を売り手・買い手のどちらが負担するのかは買取り会社によって異なるため、これも事前に確認するようにしましょう。

買取り成立後に、査定額よりも買取額を下げることがあるのか確認しましょう!

査定額に納得し、買取り成立後に気を付けたいのが、後から理由をつけて値段を下げることがあるか、という点です。宅配買取りでは、作品を先に送るケースがほとんどです。事前にスマホやWEBで査定をしていても、作品を引き渡した後に査定額を下げる業者もあります。

下がってしまう場合には、どのような理由なのか業者の説明をよく聞き、納得できなければ返却してもらいましょう。また、作品を送る前に、査定した額から買取り額は下がる可能性があるのか、事前に確認しておくことも重要です。また、そのためにも作品の状態(シミやカビ、割れなどのダメージ)はできるだけ丁寧にチェックしておくとよいでしょう。

できるだけ相見積もりしましょう!

ネットで検索すると、たくさんの買取り業者が出てくると思います。絵画や美術品の知識がなければ、どこに売ればいいのか、分かりませんよね。敷居が高そうな世界に感じますし…。

業者によって得意、不得意なジャンルもあるので、できるだけ相見積もりしたほうが良いでしょう。

またお客様対応も、売る際に非常に重要な要素となります。電話応対、メールやLINEでの対応、査定額が出るまでのスピードなど、親身になってくれる業者に任せると後々後悔しません。

業歴もポイントの一つかもしれませんが、業歴が長いだけで対応が悪く、業歴は短いけど対応も丁寧で安心できるところもあるようです。絵画や美術品の知識がなくても、気になることはなんでも聞いてみましょう。

余談…テレビの鑑定番組の値段はあてにならない!?

皆さんご存知、ご長寿人気番組の某鑑定番組。悲喜こもごもで本当に面白いですよね。安く買った作品や代々伝わる美術品が、何十倍になってやったー!と喜んでいる方も多いですが、あれはあくまでも評価額をお伝えしているだけです。

実際の流通価格や買い取ってくれる値段とは、かなり開きがあるのが実際のところのようです。番組に出ていた作家の同じような作品が、テレビと同じ金額で買い取ってくれることはほぼない、と考えたほうが良いでしょう。作家の価値があるかないかの参考程度にとどめておきましょう。

 

※当サイトでは、専門知識に長けたサイト管理者の監修のもと、編集部内で独自基準による徹底的なリサーチを行い、客観的・適正な情報発信を行っております。