2020年8月23日に日本テレビ系列で放送された24時間テレビにて、現代アーティストの小松美羽さんがライブペインティング(絵を描く過程を含めて作品とするパフォーマンスアート)を披露する一幕がありました。
完成した作品は、チャリティーオークションに掛けられ、なんと2054万円という価格で落札。得られた収益は寄付されるとのことですが、限られた時間内に仕上げられた作品の質や落札額の高さに、大きな注目が集まりました。
また、同番組で着用、販売されたチャリティーTシャツをデザインしたのも、小松美羽さん。「動く」をテーマに、鳩と狛犬が独特のエネルギッシュなタッチで描かれています。
「希望」と「祈り」を表現したというこちらのTシャツも、SNSなどで話題になりました。
今回は、そんな小松美羽さんに関する基本的な情報をまとめてみたいと思います。
小松美羽さんのプロフィール
小松美羽さんは、1984年11月29日生まれ。美術館の多い長野県出身で、小さな頃から芸術に親しんでいたと言います。ある美術館に訪れた際は、施設の感想ノートに画家になりたい、というコメントを残していたのだとか。
自然の多い土地柄に生まれたこともあって、幼少期は神社や土手で多くの時間を過ごしました。あるインタビューでは、そうした時間の中で周囲に現れる、妖精や妖怪のような「生きもの」を絵に描くのが、たまらなく楽しかったと語っています。
美羽さんは画家になるという夢を抱いたまま成長し、高校時代には美大を意識するように。自分で学費を稼いで美大向けの予備校に通い、女子美術大学短期大学に入学。そこで、自身が探し求めていた線を銅版画の中に見つけます。
短大で二年、研究生としてさらに二年、同大学で制作を続けた彼女は、その後ギャラリーでアルバイトをしながら、下積み生活をスタート。作品をアート関係者に見せる中で、徐々に理解者が増えていき、銅版画からペンが、アクリル画、衣装デザインに屏風大作など、様々な芸術作品を発表するようになりました。
2009年には「美しすぎる銅版画家」として話題に
地道に芸術活動を続けていた小松美羽さんですが、プロデューサーの高橋紀成氏の後押しにより、2009年に「美しすぎる銅版画家」として大ブレイク。その美貌と、エネルギッシュでどこか荒々しい作風のギャップが話題を呼び、活躍の場を広げていきます。
2014年には、銅版画作品「新・風土記」を出雲大社に奉納。また2015年には有田焼で躍動感あふれる狛犬を表現した「天地の守護獣」が大英博物館に所蔵されることになりました。
有田焼や着物など、日本の伝統的な芸術と現代アートを組み合わせた作品は、世界的にも高く評価されています。
小松美羽さんは、「大和力を世界に」を創作活動のテーマとしているとのこと。今後も国際的な活躍が期待される、日本を代表するアーティストの一人と言えるでしょう。
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